テレルジ国立公園の1泊2日ツアーの感想 – 費用や注意点、具体的なツアー内容を紹介

東アジア

2024年8月にモンゴルのテレルジ国立公園に行ってきたので、予算や見どころをご紹介します!

テレルジ国立公園は首都ウランバートルから車で1.5時間とアクセスが良く、かつモンゴルの雄大な大自然をめいっぱい感じられて、しかも老若男女問わず楽しめる場所でした!

この記事では、

  • 1泊2日ツアーの申込方法・詳細情報・予算
  • 持ち物など注意点
  • 実際にテレルジ国立公園へ行ってきた感想

などを写真たっぷりで解説してきます!
ぜひ最後まで読んでみてください!

テレルジ国立公園とは?

まずは、テレルジ国立公園(ゴルヒ・テレルジ国立公園)について概要を紹介しておきます。
ざっくり、こんな場所です!

テレルジ国立公園とは?
  • ウランバートルから約70km・車で約1時間半の好立地。日帰りもできなくはないです。(Google Mapでルートを見る
  • 険しい山々と広大な草原が特徴。夜には美しい星空が見られることも!
  • 「亀石」と呼ばれる巨大な亀に似た岩が有名です。
  • 公園内にはチベット仏教の寺院や遊牧民のゲルが点在し、モンゴルの文化や歴史を体験できます。乗馬体験もできます!

個人的には、広々とした草原で草を食む動物たちの姿が印象的でした。
馬、牛、羊、ヤクなどを公園内の至るところで見かけることができると思います。遊牧民の生活に想いを馳せつつ、のんびりとその風景を眺める時間は、最高に贅沢なものでした。

テレルジ国立公園の至るところで馬や牛などの家畜を見ることができる

テレルジ国立公園1泊2日ツアーの費用と内容

ここでは私が参加した1泊2日のツアーについて紹介します。「ベルトラ」という現地ツアー予約サイトで申し込みました!

ベルトラで予約した現地ツアーの内容・費用

予約したツアーはこちらです。以下のページから予約できます。

ベルトラのページに飛びます:
【プライベート】テレルジ国立公園 1泊2日ツアー☆乗馬&伝統衣装など文化体験付き<日本語ガイド/食事付/ゲル泊/ウランバートル発>

ツアーのざっくりした内容は以下の通りです!
実際に参加した際の記録は後ほど詳しく紹介します。

参加したツアーの概要
  • 1泊2日のプライベートツアーです。
  • 1組につき日本語が話せるガイドさん1人が帯同してくれて、テレルジ国立公園を丁寧に案内してくれます。
  • テレルジ国立公園のホテル(ツーリストゲル)も込みですが指定はできません。
  • ウランバートルの宿泊先ホテルまでの送迎も込みです。
  • 食事は1日目の昼食と夕食、2日目の朝食がついています。

ツアーの料金は、2人で124,042円(837.5USD)でした。1人約6万円ですね。
これ以外に追加でかかった費用はスーパーで買った飲み物ぐらいです。

円安なのでちょっと割高な感じもしますが、ガイドさんに案内してもらえて1泊3食付きなら妥当な金額感じゃないでしょうか?もちろん個人で手配すればもっと安上がりだとは思いますが、手間を考えればやはり妥当だろうと思います。

ちなみに、1人で参加するとかなり割高になるため、2名以上で参加するのがオススメですね!

このツアーの魅力・こんな人にオススメです!

このテレルジ国立公園のツアーの魅力は、なんと言ってもモンゴルの大自然を満喫できることでしょう。

山や草原など雄大な自然を楽しめるツアーでした

私が参加した1泊2日のツアーは、以下のような方にオススメです。

こんなオススメ
  • 草原、山、星など自然がいっぱい!自然が大好きな方にオススメです。
  • 季節によっては高山植物が綺麗に咲いています。植物好きな方にもオススメ!
  • オプションで乗馬体験があります。また至るところに牛、馬、ヤクなどの家畜がいるため動物が好きな方にオススメです。
  • 1泊2日でも十分に楽しめるため、モンゴル滞在期間が短い方にもオススメです。
  • 2名以上で料金が割安!ハードな行程が少ないため子連れ(小学生以上)にもオススメです。
  • ガイドさんに丁寧に案内してもらいたい方にオススメです。
8月のテレルジ国立公園 – 草原を彩る花

一方で、以下のような方は別のツアー(または個人手配)を検討したほうが良いかもしれません。

オススメじゃない人
  • ガイドさんと長時間一緒に行動することを好まない方。
  • テレルジ国立公園以外の場所も同時に巡りたい方。(ベルトラの別のツアーがオススメです)

基本的にはガイドさんが付きっきりなので、ひとりの時間を多く取りたい方は個人手配を検討したほうが良いでしょう。

ツアーに参加する際の注意点

ここで、ツアーに参加する際の注意点です!私が参加した際の実体験に基づいています。

注意点
  • 直前だと予約できない場合があるため、なるべく早めに予約しましょう。特に、夏は繁忙期です!
  • 夏場は虫が多いです。何かしらの対策をしておいたほうが良いでしょう。
  • テレルジ国立公園は標高1,400mほどの高所にあります。日差しが強いため日焼け止めは必須です!

ツアーの詳細な行程 & 実際に参加してみた感想

では、ここからは今回参加した1泊2日ツアーの詳細な行程を書いていきます!

1日目09時~:ウランバートルのホテルでピックアップ→車でテレルジ国立公園へ向かう

8月某日、9時にガイドさんとホテルのロビーで待ち合わせです。
私はウランバートルホテル(Google Map)に泊まりましたが、ウランバートル市内のホテルならどこでもピックアップ可能なようです。

ガイドさんと一緒に車に乗り、出発します。
ガイドさんは40代ぐらいの女性、運転手さんは10代(学生)の男の子でした。

ガイドさんと車に乗りウランバートルを出発!

ウランバートルを出発して30分もすると、辺りに草原が広がります。もうすでに絶景!

車の窓から見た景色 – ウランバートルから30分ほどの場所

テレルジ国立公園へ向かう途中、スーパーに寄ります。場所はこのあたり。

「ノミン」というモンゴルの財閥グループが運営するスーパーマーケットです。かなりの大型店舗でした!

テレルジ国立公園にはスーパー等のお店が無いです。もし必要なものがあればここで調達しましょう。
宿泊するツーリストゲルには自然以外の娯楽はないため、お酒やお菓子などを買っておいても良いでしょう。

ウランバートル・ナライフを結ぶ幹線道路沿いにあるノミンスーパーの店内

車で1.5時間ほど走るともうテレルジ国立公園に到着します。
大きな橋を渡ります。Google Mapではこのあたりです。

大きな橋を渡り川を越える

1日目11時~:亀石

川を渡ってからほどなくすると、亀石に到着します。

亀石は、テレルジ国立公園の象徴とも言える巨石です。

この巨石は、高さ15メートルの花崗岩でできており、風雨によって亀のような形に浸食されたためにその名が付けられました。亀の首の高さまで登ることが可能です。私は登りませんでしたが、日本人のツアー客で登ってらっしゃる方がたくさんいました。地元の人々にとっては信仰の対象であり、願いを叶える力があるとされています。

その巨大な岩と周りの景色に感動しつつも、予想以上に観光客が多くてビックリしました。大型バスで乗り付けて来るツアー客もいます。思っていた以上に観光地化されているんですね。

テレルジ国立公園の亀石 – 地元の人々からは信仰の対象とされる

亀石の近くでは鷲と一緒に写真を撮るアクティビもあります。

鷲と亀石

1日目12時~:アリヤバル寺院

亀石を訪れたあとは、アリヤバル寺院へと向かいます。車で20分ほどでしょうか。舗装されていない凸凹の道をゆっくりと進んでいきました。

駐車場から少し歩いてアリヤバル寺院の入口へ。山の中にある寺院へと登っていきます。

寺院までは軽いハイキングです。8月の炎天下のもと1時間近く歩きました。けっこう疲れましたね。お年寄りなど体力に自信の無い方は気をつけてください。水分補給は必須です!

アリヤバル寺院の入口 – ツアー客たち

舗装された緩やかな坂道を登っていきます。寺院までの道沿いに仏陀の教えが書かれた板が掲げられており、これを読みながらゆっくり登っていきます。全部で144枚あるそうです。

仏陀の教え – 全部で144枚あるそうです

山を登っていきます。緑が本当に美しい!

登って行きます

花もきれいに咲いています。写真の花は「イトシャジン」と言うそうです。他にも「オオバナヒエンソウ」や「アストラガルス・アルピヌス」などが咲いていました。

モンゴルの草原では、こういった美しいはなが至るところに咲いており、見ていて楽しいものでした。

イトシャジン – 青く美しい花が咲いています
アストラガルス・アルピヌス – テレルジ国立公園

どんどんと山を登っていき、吊り橋を渡ります。

吊り橋を渡ります

吊り橋を渡って少しすると寺院が見えてきます。108段ある階段を登っていきます。

108段ある階段 – 象の鼻と呼ばれているそうです

息切れしながら寺院へと到達!

寺院を背にして眺めたテレルジ国立公園

色彩豊かなチベット寺院の本殿です。
海外からの観光客のみならず、モンゴル国内からの参拝客も多かったですね。

色彩豊かな本殿
モンゴル語と英語で表記があります

本殿に入らせてもらって、拝みます。中の様子はこんな感じ。以前訪れたラダックのチベット寺院と同じような色使いの美しい内装でした。

アリヤバル寺院本殿内部

本殿を一周するように置かれてあるマニ車を回します。心を込めて回せば願いが叶うと言われています。ラダックやネパールにあるものと同じで、側面にはマントラが記されています。

マニ車を回す
アリヤバル寺院本殿 – こんな小さな仏像も

参拝したあとは、来た道を下山していきます。それにしても美しい山と寺院でした!
空も青くて、素晴らしい天気でしたね。

テレルジ国立公園の山とアリヤバル寺院

ちなみに、アリヤバル寺院の入口にはトイレがあります。コンテナを改造した簡易的な造りです。山のトイレなのでボットン式で、臭いもけっこうキツイです。

アリヤバル寺院のトイレ

1日目13時~:ツーリストゲルで昼食

アリヤバル寺院をあとにして、今日泊まるツーリストゲルに向かいます。
今回泊まったのは、「Green Sky Resort」という宿泊施設でした。

Green Sky Resort は、テレルジ国立公園の中にある観光客用の宿泊施設で、多くのツアーに組み込まれているようでした。周りを草原と小高い山々に囲まれた良い場所です。

放牧されている馬や牛などが近くにいました。

Green Sky Resort のツーリストゲル

今回泊まったのはツーリストゲルです。
ゲルと言っても観光客用に作られているため、中はフローリングでした。冷暖房は無いようでしたが、天井が開く造りになっていて、そこから風が入ってきて涼しかったです。このゲルは虫も少なく快適でした。

Green Sky Resort のツーリストゲルの内部

ゲルに荷物を置いて、昼食です。Green Sky Resort の食堂に行って食べました。

Green Sky Resort の食堂

メニューは固定です。選べません。
この日のランチは卵スープにペンネカルボナーラとご飯。カルボナーラが普通に美味しかったです。というか、ここの食堂のご飯は全部美味しかった!

ランチはカルボナーラです

1日目15時~:遊牧民のゲル訪問

お昼を食べてちょっと休憩したら、テレルジ国立公園内にある遊牧民の方のゲルを訪問します。

ソーラーパネルが付いている近代的なゲル

ゲルに入ると、50代と思しきお母さんに案内され、スーテーツァイ(ヨーグルト紅茶)で歓待されます。ほんのり塩味があって、なめらかな舌触りでした。味は薄いですが、ほのかにお茶の香りがして美味しかったです。

その他にも様々な乳製品を振る舞われました。ここの遊牧民の方は、冬に牛を屠して保存し、春から夏前までは肉中心の食生活を送るそうです。逆に夏は、写真のような乳製品が食の中心となるそうです。

どれも味にトゲがなく、薄味で口当たりがよかったです。ほのかな酸味と甘味が美味しかったです。

ゲルで振る舞われた乳製品

ここに住む遊牧民の夫婦に色々な話を聞くことができました。3人の子どもたちはもう独り立ちしていてウランバートルに住んでいること。夫婦2人で牛を50頭飼っていること。昔は羊もいたが子どもたちが巣立って面倒を見きれなくなったこと。などなど。ガイドさんの通訳を通して、遊牧民の生活の一端を知ることができました。

ちなみに、私たちは今日で5組目の来客だそうです。観光客の相手をするのも大事な生計の手段なのかもしれません。

ゲルの内部 – ここでもチンギス・ハーン信仰は厚い

1日目16時~:乗馬体験

次は乗馬体験です。ベルトラのツアーだとオプションになります。

乗馬体験!

乗馬は初めてだったので乗る前は緊張しましたが、いざ乗ってみると意外と快適でした。ここで3年ほど馬の世話をしているという遊牧民の女の子に先導されて、草原のなかをとことこ歩いて行きます。走ったりはできません。馬の背に乗ってゆっくり進んでいきます。

先導してくれた女の子は13歳の中学1年生。普段はナライフの中学校に通っているそうです。夏休みの間は実家のゲルに帰ってくるそうです。

気持ちのいい空の下、40分ほどかけて辺りをぐるっと一周して帰ってきました。馬に乗りながら見る草原の景色は格別でした!

1日目18時~:ツーリストゲルで夕食

昼と同様に、Green Sky Resort の食堂で夕食をとります。この晩は、ボーズ(餃子)とホーショール(揚げ餃子)がメインでした。その他にラグメンのような麺料理、サラダ、ボルシチのようなビーツのスープが振る舞われました。

どれも美味しかった!

1日目の夕食はモンゴル料理

1日目夕食後~:自由時間 – 夜は星が綺麗に見えました

夕食後は自由時間です。8月中旬のモンゴルの日没は20時を過ぎてからなので、夕食後でもまだまだ明るいです。近くを散歩しつつ、ツーリストゲルの近くで放牧されている馬や牛が草を食む様子を観察しました。

夜0時頃になると星がよく見えるようになりました。宿泊施設の管理人さんが外に設置されてある照明を消してくれたおかげで、綺麗な星空を見ることができました!

肉眼でもうっすらと天の川が見えました。以下の写真は FUJIFILM X-S10 で撮影しました。撮影技術はまだまだですが、カメラで撮ると天の川がハッキリと現れました。

テレルジ国立公園の星空
テレルジ国立公園のゲルと星空

2日目10時~:チンギス・ハーン騎馬像見学

2日目です。朝は Green Sky Resort の食堂で。欧米風の朝食でした。

2日目の朝食
このパンと紅茶も美味しかった!

車に乗ってチンギス・ハーン像を見に行きます。場所はこのあたり。ウランバートルとは逆方向になります。

途中でヤクの群れがいたので、車を降りて見に行きました。プライベートツアーなので、このあたりは柔軟です。

ヤクの群れ

可愛いヤクたちを至近距離で見ることができました!

テレルジ国立公園のヤク

車で1時間ほど走って、チンギス・ハーン騎馬像へ。
2008年に完成した高さ約40mの騎馬像です。実はこの像の馬のところまでエレベーターで登れます(私が訪れたときはエレベーターは壊れていましたが)。

ガイドさんがこの像の建造にかかった工費だったり、完成までに要した年数などを説明してくれましたが忘れちゃいました。しかしその熱意ある説明から、この巨大な像はモンゴル国民が誇る偉大なるチンギス・ハーンの騎馬像であって大変素晴らしいものなのだ、ということはひしひしと伝わってきました。

チンギス・ハーン騎馬像

中には巨大なモンゴルブーツやチンギス・ハーン一族の絵が飾られています。

モンゴルブーツとチンギス・ハーン一族

エレベーターは壊れていたため、長くて狭くて暗い階段を登って、馬の頭の展望台へ。チンギス・ハーンの顔がデーン!と大迫力です。間近でみるとなかなかインパクトがありますね。

チンギス・ハーン像

この馬の頭の展望台から見る景色も素晴らしかったです。チンギス・ハーンよりこっちの方がいいですね。

チンギス・ハーン騎馬像の展望台から見た風景

2日目14時頃:ウランバートルに帰着

チンギス・ハーン騎馬像を見終えるとこのツアーはほぼ終了です。ウランバートルに帰るのみとなります。

14時頃、ウランバートルに到着。ガイドさんにお願いすれば好きな場所で降ろしてもらえると思います。

まとめ:テレルジ国立公園、最高でした!

以上、テレルジ国立公園のツアーにかかった費用や実際に行ってみた感想でした!

1泊2日でも十分に楽しめるので、モンゴルを訪れた際はぜひ行ってみてください!

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