これからアゼルバイジャン・ジョージア国境を越えようとしている方に向けて、シェキからトビリシまでの移動方法をまとめました!
私は2023年7月にアゼルバイジャンのシェキからジョージアのシグナギ、トビリシへと陸路で行きました。マルシュルートカと乗り合いタクシーを乗り継いで、ほぼ丸一日かけて国境越えをしました。
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この記事では、アゼルバイジャン・ジョージアの国境を陸路で越えるために必要な費用やタイムスケジュールなどを詳細に記しておきましたので、旅の参考にしてください。
ただ、国境の状況はよく変わるので、できる限り現地で最新の情報を収集することをオススメします。
かなり詳しく記したので、ぜひ最後まで読んでください!
※この記事の情報は2023年7月時点のものです。
アゼルバイジャン→ジョージアの国境越えのスケジュール & 費用
まずはこの国境越えの概要を説明します。
国境越えの費用とタイムスケジュール
以下は国境越えのおおまかな流れです。
陸路でシェキからトビリシまで行く場合にかかった費用は8マナト+30ラリ(日本円で約2,400円)でした。
- シェキのバスターミナルを出発(8マナト)
- 国境で手続き & 両替
- 乗り合いタクシー(20ラリ)でシグナギへ
- マルシュルートカ(10ラリ)でトビリシへ
また、以下は実際に私が国境を越えた際のスケジュールです。
シェキのバスターミナルからトビリシのバスターミナルまで、約8時間かかりました。
シェキからバラカン行きのバス(マルシュルートカ)は10時10分発と14時発がありますが、明るいうちにトビリシに着きたいなら10時10分発に乗ることをオススメします。
Google Map でルートの詳細をお伝えします
実際に辿った行程を Google Map 上に示しました。参考になれば幸いです!
国境を越える際の注意点
続いて、アゼルバイジャン→ジョージア国境を越える際の注意点です。
国境付近の状況は変わりやすいため、SNS等で常に最新の情報を手に入れるように心がけてください!
- アゼルバイジャン人の友人からこのルートは国境が開いていないと言われましたが、実際に行ってみたら開いていました。突然閉まることもあるかもしれないので、国境越えに際しては常に最新の情報を得るように心がけてください。
- 国境は平日しか開いていません。
- シェキからバラカン行きのバス(マルシュルートカ)は10時10分発と14時発がありますが、明るいうちにトビリシに着きたいなら10時10分発に乗ることをオススメします。
- 通常はシェキから国境まで直接行くバスはありません。
- 私が利用した際はシェキから国境まで行く客が5人ほどいたので、マルシュルートカの運転手さんのご厚意で1人8マナト(バラカンまでなら5マナト)で行ってくれました。
- 国境付近で両替ができる場所はアゼルバイジャン側にある売店のみですが、釣り銭が無いという理由で両替できませんでした。ジョージア側にはATMがあるので、そこで海外クレカキャッシングで現金を引き出せます。
- 私はジョージア国境からシグナギを経由してトビリシまで行きましたが、トビリシまで直接行く方法もあるかもしれません。国境からラゴデヒまで行けばトビリシ行きのマルシュルートカがあるかも?
シェキからトビリシまでの行程を詳しく説明します
では、シェキからトビリシの国境越えの詳細を順に説明していきます!
YouTubeでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
朝10時にシェキのバスターミナルに行く
まずは朝10時にシェキのバスターミナルへ行きます。
シェキのバスターミナルは街のほぼ中心にあります。
場所は以下の Google Map の通り。
シェキの大通りの東側にあります。AVTOVAGZAL という文字が目印です。
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バスターミナルに着くと、何台ものバス(マルシュルートカ)が停まっているので、「バラカン行き」を探します。バラカンは国境付近の街で、まずはマルシュルートカでシェキからバラカンまで行き、バラカンからタクシーで国境まで行くというのが一般的な方法のようです。
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ただ、今回は国境まで行く客が私を含めて5人ほどいたので、マルシュルートカの運転手さんにお願いして国境まで行ってもらいました。1人8マナト(バラカンまでなら5マナト)でした。
シェキを出発
定刻に10時10分に、マルシュルートカはバスターミナルを出発しました。
座席の間隔が狭く18人から20人は入りそうなバンです。
ほぼ満員で乗客でぎゅうぎゅう詰めでした。立つ人までいました。
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シェキを出るとアゼルバイジャンの豊かな農地を走ります。
大きなひまわりが咲いていたり、とうもろこしの畑やタバコの畑があったり。
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途中の小さな町や村で人を降ろしたり乗せたりしながらバラカンへと向かいます。
ザカタラという少し大きな街でも数人の乗客が降りていきました。
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バラカンで大半の乗客を降ろした後、国境へと向かいます。
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国境に到着
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13時、アゼルバイジャンとジョージアの国境に到着しました。シェキから国境まで約3時間でした。
右手にある小さな玄関から入っていきます。
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国境の真ん前には売店があり、軽食や飲み物が売っています。
一応、両替もできるようですが、この時は釣り銭が無いとのことでできませんでした。
アゼルバイジャン出国
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写真のような狭い道を進んでいくと(けっこう長い)アゼルバイジャンのイミグレの建物に到達します。
ここで荷物検査と出国手続きをします。5分ぐらいで終わりました。
アゼルバイジャンの出国手続きが終わると、再び写真のような狭い道を進んで、ジョージア側のイミグレーションオフィスへ向かいます。
ジョージア入国 & 両替
長くて狭くい道(しかも夏場はめちゃくちゃ暑い)を抜けると、橋にでます。
この橋を渡るとジョージアのイミグレーションオフィスがあります。
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建物に入ると係員に「どこから来た?」と聞かれて、「日本から」と答えるとすぐに入国審査をしてくれました。査証は不要です。
同じマルシュルートカに乗ってきた中国人夫婦はビザの確認などで時間がかかっていたようですが、私の入国審査はスムーズでした。
ジョージア側の国境の建物は冷房よくが効いていて気持ちがよかったです。
入国審査が終わったあとの部屋にはウォータサーバー、トイレ、ATMがありました。
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ここでATMでクレジットカードの海外キャッシングを利用し、多少の現金(ラリ)を引き出しました。
国境からシグナギへ(タクシー利用)
時刻は13時45分、国境の建物を出てすぐのところに車が数台停まっており、運転手との交渉が始まります。
同じマルシュルートカで来たインド人の2人組が交渉してくれて、3人で60ラリ(1人20ラリ)でシグナギまで行ってくれることに!
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途中で客を乗せたり降りしたりしながら、ジョージアの大地を走っていきます。
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アゼルバイジャンと大きく景色が変わるということはないです。単調な景色。
とうもろこしなどの広大な畑が左右に広がっています。
もうすぐ15時になるところで、山を登っていくきます。高台の上にある街がシグナギです。
代金20ラリを払おうと50ラリ札を渡すも、お釣りがないとのことで22マナトを支払いました。
15時にシグナギに到着しましたが、トビリシ行きのマルシュルートカは16時発。
1時間ほど暇な時間ができたのでシグナギの街をうろうろしました。
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高台にあるので景色がきれい!
赤い屋根の町並みも素敵でした。カフェで冷たいコーヒーを飲んで一息。
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シグナギのバスターミナルは街の中心部から少し歩いたところにあります。
数台のマルシュルートカが停まっているので、トビリシ行きのものはどれか聞いて確認します。料金は10ラリ。
シグナギは有名な観光地。トビリシ行きのマルシュルートカの乗客もほとんどが観光客でした。
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16時にシグナギを出発。
シグナギからトビリシへ(マルシュルートカ利用)
16時にシグナギを出発した22人乗りのマルシュルートカはほぼ満員で、山を下っていきます。
後ろの席に座っていた中国人と韓国人の女の子がずっと喋っていて、ちょっとうるさい…
ずっと旅行の話をしていました。話好きなんでしょうね、バスがトビリシに着くまでずっと話していました。
私も話しかけられて一問一答のような形で話に加わりました。
一面のひまわり畑を通り過ぎました。道のそばに花がたくさん咲いていて、見ていて飽きません。
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16時21分、山道から幹線道路に出ました。山道ではないが高低差の大きい道を進みます。ジョージアは山の国なのだ。ものすごくスピードで走るマルシュルートカ。交通量が多い。鉄道と並走していたことに気づく。
18時ちょうど、トビリシの東側のバスターミナルに到着しました。
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市街地からはやや離れているため、ここからタクシーに乗ってホテルまで行きました。
以上、シェキからトビリシまでの全行程でした!
まとめ
アゼルバイジャンのシェキからジョージアのトビリシまで陸路で国境を越える方法をご紹介しました。
参考になれば幸いです!
再掲になりますが、YouTubeでも解説しているので、ぜひ見てみてください。
バクーからシェキに行く方法についても、以下の記事で紹介しています。興味のある方はどうぞ!
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