台湾の語学学校でよくつかわれる実用視聴華語とはどのような教科書なのか?
こんにちは。今回は台湾の語学学校でよくつかわれている教科書「実用視聴華語」について紹介します。
台湾に留学された方はこの本を使った方も多いのではないでしょうか?
日本語訳が無く、一応ついている英訳(らしきもの)も文法が滅茶苦茶だったりして使いにくい印象のある教科書です。
使いにくいんだけど繁体字の教科書は実用視聴華語ぐらいしか見当たらず、泣く泣く使わざるを得ない、と思っていませんか?
実は、実用視聴華語は上手く使えば着実に中国語力を上げられる教科書なのです。
この記事では、実用視聴華語の有効な使い方を述べていきます!
※国立台湾師範大学の語言中心では「當代中文課程」という新しい教科書が使われ始めたようです。
語学学校に在学中は予習復習をキッチリしておけばOK
まず、当たり前ですが、語学学校在学中は学校の勉強に専念しましょう。
師範大学の語言中心では、(先生にもよりますが)毎日大量の宿題が出るので復習はバッチリできます。
一方、予習に時間を割いていた人はクラスメートのなかにもほとんどいませんでした。
確かに、復習に時間を取られて、なかなか予習まで手が回らないというのが多くの人が思うところでしょう。
しかし、予習をした方が学習の効率は断然上がります。
予習をした方がいい理由は、
・新しく出てきた単語に慣れておけば授業を聞いただけですぐ覚えられる
・わからない箇所を把握しておけば授業中にすぐ質問できる
等が挙げられます。
予習の仕方は簡単です。
実用視聴華語の本文と単語を読んで、わからなかったところに線でも引いておけばOKです。
本当に、軽く読み流すだけでも効果がります。
予習復習をキッチリやって、授業をより有意義にしましょう。
語学学校を出た後にどうやってひとりで勉強するか?
学校を出てからも勉強を続けるというのはなかなか難しいことです。
しかし、継続しないと中国語を話せるようにはなりません。
ちなみに、勉強を継続するための一番のモチベーションは台湾人の彼氏または彼女をつくることだと思いますが、いずれにせよ独習は必要です。
会話というのはアウトプットであってインプットではないからです。
良いアウトプットを出すには良質なインプットが必要なことは言うまでもありません。
では、実用視聴華語をつかって独習する方法を書きます。
簡単です。
ひたすら本文、単語、例文を音読するだけです。
もう少し具体的に言うと、
1. まずはCDを聴きながら本文、単語、例文を目で追う。
2. 次に、CDを止めて本文、単語、例文をゆっくり黙読する。
3. 発音がわからない単語は線を引き、注音記号(またはピンイン)を書く。
※意味の分からない箇所はとりあえずとばす。
4. ゆっくり声に出して読む(何度も読む)。
5. CDを聴きながら声に出して読む(ディクテーション)。
1から5までが大まかな流れです。
何度もこれを繰り返すことが大事ですね!
特に、ディクテーションは何度もくりかえしましょう!
ここで、文章や単語の意味を正確に理解する必要は全くありません。
「意味の分からない文章をGoogle翻訳してみる」とか不要です。
一文ぐらい、一単語ぐらいわからないものがあっても、何度も声に出して読んでいれば、なんとなく理解できてきます。
完璧に理解することは捨てて、とにかく教科書を先に進める
独習は、学校で授業を受けるのよりも、教科書を読み進める速度が遅くなるのが普通です。
なので、一字一句100%理解することは、捨てましょう。
とにかく、分からないものは分からないまま放置しておいて、先に進むのが大事です!
先に進んでいくと、前に分からなかったことが分かるようにもなっていますからね。
最強の学習方法「素読(音読)」
最後に、素読の効果を紹介します。
これ、本当に語学学習に効きますよ。
「素読」の効果が凄い!より引用
何度も反復して読むことで、いつも自分が使っている言葉とは次元の違う言葉、あるいは、日常の会話とは全く違うジャンルの言葉、つまり、心の言葉、精神の言葉というべきものを幼い魂に刻印しておくという学習効果がある。江戸時代は3歳から15歳くらいまで何年もかけて行ったそうだ。
では、今回は以上です!
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