国際寝台列車に乗ってウズベキスタン(カラカルパクスタン共和国)のヌクスからカザフスタンの西端の街アクタウに行きました。
※ベイナウで乗り換えずにヌクス〜アクタウまで直行で行きました。
28時間も列車に乗るのは大変ですが、意外と楽しいもんですね。この記事では、以下の項目について詳しく解説していきます。
ウズベキスタン・カザフスタン旅行の参考にしてもらえると嬉しいです!
※2019年5月11日時点の情報です。
ウズベキスタン(ヒヴァ駅)でアクタウ行き国際列車のチケットを買う方法
アクタウ行きの国際列車のチケットはヒヴァ駅で購入しました。
※運良くアクタウ行きの直行便を予約することができました。
この列車は火曜日発でしたが、もしかすると他の曜日だと直行便が出ていないかも。
そのあたりは実際に駅へ行って確認してみてください!
ヒヴァ駅は、イチャン・カラから徒歩10分程度かかります。まあまあ遠いです。
暑い時期だと歩くのはしんどいので、タクシーを使ったほうがいいです・・・
ヒヴァ駅のチケットオフィスには全然人がいなくて、すぐにチケットを購入することができました。
受付の人も親切で、チケットの予約内容を紙に書いて説明してくれました。
列車の到着地はアクタウ近郊にあるマンギスタウという駅です。
ここからアクタウの市街地へ行くにはタクシーに乗る必要があります。
たしか、4,000テンゲぐらいだったと思います。(もうちょっと安かったかも・・・)
アクタウ行き国際列車に乗る際の注意点
アクタウ行きの列車に乗る際の注意点をまとめておきましょう。
アクタウ行き28時間の鉄道旅の様子を詳しく紹介!
ここからは鉄道旅の様子を詳しくダラダラ紹介していきます!
早朝、ホテルからヌクス駅へ向かう
列車の出発時刻が午前4時だったので、3時に宿を出発することにしました。
ヌクスで泊まっていた宿は、BESQALAというゲストハウス。
シャワーもトイレも極めて清潔な宿でした!
ドミトリー1泊15米ドルでコスパも最強です。
ただ、場所がわかりにくいので注意が必要です。
Booking.comの地図は間違っているようで、以下がBESQALAの正しい位置になります。
さて、列車に乗るために午前2時半に起きます。
BESQALAの受付スタッフに3時にタクシーを呼んでもらうように頼んでいたのですが、受付には誰もおらず・・・たぶん、寝てましたね。
スイスから来た女の子2人組のバックパッカーもどうやら同じ状況のようで、玄関の鍵を開けて(鍵の開け方がわからず10分ほど悩んで)外へ。
タクシーを捕まえて、駅へ向かいました。運転手にボラれそうになりましたが、3人で20,000ソム払いました。
タクシーがヌクス駅に着いた頃には、列車はすでに駅に来ていました。乗車。
自分の寝台を探して横になりました。
ヌクス駅を出発
0416 ほぼ定刻通りヌクス駅を出発。
しばし眠りますが、外が明るくなってきて、起床。
ずっとステップのような砂漠が続き、全く景色が変わる様子がありません。
隣の席の女性たちはきゅうりとトマトを切って、ソースをかけて食べていました。
この人たちはどこから来たんだろうか?
売り子がひっきりなしに往来し、水や食べ物を売っています。
1140 車内販売のシャシリク12,000ソムを購入。
酸っぱいソースがふんだんに使われている。美味しいかと言われると微妙・・・
1258 電車が止まる。
車掌らしき人がパスポートを出しとくように、と声をかけて周っていました。
ここで初めて、周囲の乗客がパスポートを出して、この列車にウズベキスタン人とカザフスタン人の両方が乗っていることを知りました。
自分の下のベッドで寝ていた人たちはカザフスタン人、向かいの人たちはウズベキスタン人。
1320 パスポートを預ける。荷物検査。
子供が吐いたり漏らしたりして、あたりに臭いが充満しても周りの人たちは気にしない。
微笑んでるだけでした。
1500 パスポートに出国スタンプが押されて返って、列車が出発。
相変わらず周りはステップである。少し草が増えたか?ラクダ、馬、野生だろうか?
1528 カザフスタン側の国境に到着!
入国審査官が列車に乗り込み、黒い箱のような端末を使って一人ずつパスポート登録、スタンプを押印していきます。黒い端末で顔写真も撮られる。乗客全員、一人ひとり入国手続をするので時間がかかります。
無事にスタンプゲット!
1630 まだ入国手続をしている人がいるがものの、列車が動き始めました。
1804 道路と併走している。電柱の数が増えた。
工場が見えた。やはり天然ガスか?土砂をコンテナに積んでいるのも見えました。もうすぐベイナウに着くはず。
1819 ベイナウに到着!
ベイナウ到着すると早速物売りが列車に入ってきた。
何を売ってるのかと思ったら餃子だ!でっかい鶏肉もある。
鶏肉を買った。辛くてあったかい。美味いかと言われると、なんとも言えないですね。
キュウリとトマトを切って、塩をかけて食べている人が何人かいる。一般的な食べ方なのでしょうか。
ビンに入った茶色い飲み物はなんだろ?コーヒーか?お茶か?どうもちがう気がする。温かいようだ。
1845 ベイナウを出発!
となりの男性にFukushima?と聞かれる。発音はファクスマだったが。原発事故があった福島のことを気にかけてくれているのだろうか?
ベイナウを出発してほどなくして、列車は停まりました。外に出ると、他の乗客がたたずんでいました。
スイスから来たという女の子2人組はタシケントから旅を始めて、アクタウの次はバクーへ渡り、ヨーロッパを巡ってスイスへ帰る、と言っていました。
25歳のカザフスタン人の青年たちと話しました。
彼らはアクタウに住んでいるらしい。25歳には見えなかった。
すでに上の歯のほとんどを金色にしていた。噛みタバコを吸っていた。
2037 ついに列車が動き出す!
列車はアクタウに向かうため、これまでとは逆方向に走り出しました。
そして夜になって眠り、再び朝を迎えます。
0722 朝になり周りが慌ただしくなり、シーツを回収されました。
もうすぐ着くようだが、窓の外の景色は変わりません。
周りの人たちは商人なのでしょうか。
ウズベキスタンに来た時に会った人と同じように、沢山の荷物を持っています。
この列車は、商人や出稼ぎのために使われているのでしょう。
マンギスタウ駅に到着 – タクシーでアクタウ市街地へ
0800 マンギスタウ駅に到着!
28時間かけてようやくマンギスタウ駅(アクタウの近く)に到着!
ここからタクシーに乗って(4,000テンゲぐらい)アクタウの市街地へ向かいます!
アクタウで泊まったホテル、両替屋、カスピ海が見える公園など
アクタウで宿泊したのは海岸のすぐ近くにあるアクタウホテル。
オーシャンビューのシングルルーム朝食付きで1泊3,500円ほどでした。
▼オーシャンビュー(海までちょっと距離はある)
ホテルの隣にスーパーがあり、便利でした。
海岸にも近くて10分ほど歩けば海にいけます。
ウズベキスタンスムをカザフスタンテンゲに両替する場合は、アクタウホテルから5分ほど歩くと Kaspi Bank という銀行があるのでそこで両替できたはずです。
※米ドル、ユーロ、ロシアルーブルは確実に両替できる。
この通り沿いに両替屋がいくつかあったので、そこに行けばスムを両替できます。
アクタウホテルから歩いて海岸へ!
この海の向こうにはアゼルバイジャンの首都バクーがあります。アジアの最果てという感じがしますね。カスピ海の海水はちょっとだけしょっぱかったです。
日曜日だったこともあり、海岸沿いには家族連れやカップルなど人がたくさん。
アクタウは、見どころが沢山がある街ではないので、カスピ海沿岸を歩いたあとは、もうやることがなくなりました。街中も歩きましたが、時々かっこいい形の(ソ連風の?)建物があるぐらいです。
街は閑散としていますが、天気がよく、歩きやすい気候でした。
翌日は早朝のフライトでカザフスタンの首都アルマトイへ。
アクタウホテルの受付のスタッフに、明日の朝早く空港へ向かうタクシーを手配してもらうよう頼みました。すると、朝食の時間には間に合わないからお弁当作っておきますね、とのこと!
これは、ありがたい~!
アクタウ空港のカフェでコーヒーを頼み、ホテルでもらった朝食を食べました。簡素な朝食ではありますが、スタッフさんの親切心が沁みて、美味しかったな〜
おいしい朝食を食べ、フライトでアルマトイへ。
短い滞在でしたが、アクタウは素敵な街でしたね~
以上、ヌクスからアクタウへの鉄道旅でした!
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