鉄道での国境越えって、初めてだと不安ですよね！
私は2019年5月に、カザフスタンのアルマトイからウズベキスタンのタシケントまで国際列車に乗って国境越えをしました。
この記事では、
これらについて詳しく書いていきます。
24時間とかなり長い列車の旅になりましたが、風景が素晴らしく、また周りの乗客の方々も親切で、思い出深い鉄道旅となりました。ぜひ、最後まで読んでもらえると嬉しいです！
また、YouTubeでもこの鉄道旅の様子を伝えているので、ぜひご覧ください！
※2019年5月4日時点の情報です
アルマトイでタシケント（ウズベキスタン）行きの国際列車のチケットを買う方法
ウズベキスタン・タシケント行きの国際列車のチケットはアルマトイ2駅の近くにある旅行代理店で購入しました。
出発地：アルマトイ1駅（場所をGoogleマップで見る）
出発時間：午前8時
到着時間：翌日午前7時
座席の等級：一番下のクラス（寝台）
料金：21,900テンゲ（約6,300円）
▼アルマトイ2駅の近くにある旅行代理店
この建物の中にはいくつか旅行代理店が入っているようです。
とりあえず、中に入って列車でタシケントに行きたいことを伝えればなんとかなります！
機器の故障でクレジットカードが使用できず、現金での支払いとなりましたが、親切に対応していただき助かりました。
タイミングが良ければ英語が話せる方がいると思います。
国際列車に乗る際の注意点
ここで、国際列車に乗る際の注意点をいくつか挙げておきます！
- アルマトイ1駅（Googleマップ）は郊外にあります。市街地からはタクシーで20分、1,000テンゲほどかかります。
- 念のため、駅には出発の30分前には行ったほうが良いです。
- 駅に着いたら複数の人にどのプラットホームから出発するのか聞いて、乗り逃さないようにすること。（駅の中の掲示板を見てもわからなかったため）
- 列車の中のトイレには紙がないので、乗る前に買っておきましょう。（停車の際に売店で買うことも可能）
- 列車の中には給湯器があるので、紅茶やコーヒーを淹れることができます。カップとインスタントコーヒーを持っていきましょう！
ウズベキスタン国境越えの注意点
次に、国境超えの際の注意点を書いておきます。
- 出国・入国手続きはすべて列車の中で行われます。
- ウズベキスタン入国の際には荷物チェックがあります。
- 所持金がいくらなのか聞かれます。各通貨をそれぞれいくら持っているのか、紙に書き出しておくとスムーズです。
- 口頭で聞かれるだけで、所持金の申告書などはありませんでした。
- 所持金が2,000USD以上だと申告する必要があるようです。
- ウズベキスタンでの訪問先、滞在期間なども聞かれます。
上に書いたとおり、比較的簡単な検査のみで国境を越えることができました。
とはいえ、国境付近の状況は変わりやすいので、十分注意してください！
タシケント行き24時間の鉄道旅の様子を詳しく紹介！
07:30 宿を出発。
アルマトイで泊まっていたタルキスタンホテルを出発します。
ひどい雨。1,000テンゲでタクシーに乗り、アルマトイ1駅へ向かいます。
▼雨のアルマトイ
20分ほどでアルマトイ1駅に到着！
どのプラットホームから出発するのか？
周りにいた2,3人に聞いてみると、どうやらまだ列車は来ていないみたい。
言葉はわからなかったけれど、カザフの人は親切なので、わからないなりにヒントを見つけることができます。
駅の放送でタシケントという単語が聞き取れたので、周りに聞いてみると列車が来たという。
プラットホームに走って行き、車掌らしき人に自分の車両がどれなのかを聞きました。
08:12 列車は定刻より遅れて到着。
列車は中国のものより古いですが、スペースは広め。
中央アジアの人の方が大柄だからでしょうか？
2段ベッド。1区画あたり6人。向かいにも縦にベッドが設置されています。
▼ベッドとシーツ
列車が走り始めるとすぐに周りの景色が広い草原に変わりました。
▼9時頃、朝食を取ります。
向かいに座っていた女性が親切で、食事を分けてくれました。
自分も一応、パンとチーズは持っていたのですが、サラミ、ゆで卵、魚の煮たもの、甘いパンなどを分けてくれて、完璧な食事になりました！
給湯器のお湯を使って、紅茶も淹れてくれました。
言葉はわからないけど、紅茶はからだにいいのよ、なんて言っていました。
▼通路を挟んで向かい側に座っている人たち、トランプをしている。
▼車内販売のアイス。そんなに美味しくはない。
やがてお昼時になり、周りがご飯を食べ始めました。
▼大皿のプロフをみんなで食べていた。
▼小皿に分けてくれました。嬉しい！
油っこくて、美味しい？キュウリが入っている。
14:56 シュ駅に到着。降りる。
▼シュ駅
売店でインスタントコーヒー、水、トイレットペーパーを買いました。
天気がいい。
16:00 赤い花が綺麗に咲いている。
畑を耕す人も。草原はこんなにも綺麗なんだと思いました。
▼赤い花
▼ススキ
時々見える白い土は、塩らしい。
向かいに座っている人が教えてくれました。
16:30 左手に雪山。
▼山の向こうはキルギス！
右手に大量の牛。
それにしても、赤い花、黄色、紫、白など色とりどりで美しい。
17:10 ルゴヴァヤ駅に到着。
▼売店の女性たち。
▼乗っていた列車の写真
ノヴォシビルスク-タシケント間を運行しているようです。
18:15 左手に大きな雪山が！
▼この雪山の向こうはキルギス。
▼美しい雪山と馬たち。
日が落ちかける頃にタラズ駅に到着。
▼売店で夕食を買う人たち。
19:30 タラズ駅を出発。
向かいに座っていた女性がラーメンを作ってくれました。
遠慮したけれど、食べときなと言われて、結局頂きました。
何から何までありがたい。煮込んで作るわけではないので、少しぬるい。味は薄め。
20:00 夕焼け。
23:00 消灯。
03:21 周りが騒がしくなってきた。国境だろうか？
03:43 サラガーチ駅に到着。パスポートを出す。
04:12 カザフスタンの出国スタンプゲット！
車内には軍事、ボーダーコントロールの職員が乗り込み、荷物チェック。
スタンプも車内で押される。英語が出来る人は少ない。犬も乗り込んできた。
青い服を着た軍人が、分からないことがあれば俺に聞け！って言ってくれた。
向かいの女性が荷物をまとめていました。この量から察するに商人でしょうか？
衣類や子供用のおもちゃなど。
05:47 カザフスタン出国。列車が動き出す。
06:05 ケレスに到着。
ウズベキスタンに入った。軍人が乗り込んできた。
若い軍人に英語で質問される。
バッグを開けるが、少し見ただけでOK。
所持金がいくらかを聞かれたので、各通貨をいくらもっているか紙に書いて見せる。
2,000USD以上持っているとしないといけないらしい。
どこに行くのか、滞在期間を聞かれる。
軍人にパスポートを渡して、待つ。
列車の中は寒くて、毛布をかぶって待っていました。
ウズベキスタンの女性客3人と談笑。
どこに行くの？何日ぐらい？1人で旅行しているの？結婚してる？など。
お互いに名前を教えあったりして、楽しかったです。
07:30 パスポートが返ってきた。
ウズベキスタンの入国スタンプゲット！
税関申告は不要らしい。
▼タシケント駅へ向かう！
ケレスを出発してタシケントへ向かう！
すでに陽は昇っており、外の景色から都会が近づいていることがわかる。
▼向かいの女性の荷物。
近くの席の人たちは大量の荷物をまとめ、降車の準備をしていました。
みんな商売をしている人なんだと思います。
08:13（現地時刻 0713） タシケント駅に到着！
▼タシケント駅
ほぼ定刻通りにタシケント駅に到着！
駅の外に出ると、多数のタクシーの運転手が声をかけてきました。
とりあえず地下鉄の駅に行きたかったので、どこにあるか聞いてみると、「地下鉄の駅は爆破されたからタクシーを使え！」と言われて笑ってしまいました。
結局、地下鉄の駅は鉄道駅のすぐ近くにありました。
というわけで、24時間の鉄道旅が終了！
今回は以上です！
YouTubeでもこの鉄道旅の様子をお伝えしています！
高評価とチャンネル登録、よろしくお願いします。
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