中国・カザフスタン国境を陸路で越える方法を解説していきます！
私は2019年5月にこのホルゴス国境（コルガス国境）を越えて、カザフスタンのアルマトイへと行きました。丸一日かかる大変な旅でした。
この記事では、
などをなるべく詳しく書いていきます。特に、タイムスケジュールに関してはかなり詳しく記したので参考になれば幸いです。
今回の国境越えの旅はYouTubeでも行き方を解説しています。ぜひご視聴ください！
中国・カザフスタン国境を越えるための費用・交通手段
ホルゴス（霍尔果斯）国境を越えるための移動手段は、国際バスと乗り合いタクシーです。
所要時間は丸一日、費用は合計で193元（約3,063円）でした。
※2019年4月30日時点での情報です
- 伊寧→ホルゴス（バス）：23元
- ホルゴス→ジャルケント（国際バス）：70元
- ジャルケント→アルマトイ（乗り合いタクシー）：100元（人民元で支払いOK！）
中国・カザフスタン国境を越える際の注意点
本題に入る前に注意点を！
国境付近は状況が頻繁に変わるため、最新の情報は現地のホテルやバスターミナルで入手しましょう。
※2019年4月30日時点での情報です
- 国境は平日しか開いていません。また、5/1（労働節）も開いていませんでした。
- 伊寧からホルゴスまでは乗り合いタクシーの方が速くて良いと思います。自分はホルゴスで1泊したので、前日にバスでゆっくり行きましたが、伊寧からアルマトイまで1日で行きたいなら、伊寧からホルゴスまでは乗り合いタクシーを使った方が良いです。
- 11時にホルゴスのバスターミナルに行ったのは遅すぎました。9時に行っていればもう少し早くアルマトイに到着できたかも。
- 中国を出国する際に荷物の中身を隅々まで調べられます。もちろんカメラの中も。公安や軍の建物を写していると削除される可能性があります。
- ジャルケントで乗り合いタクシーの出発待ちに1時間もかかったので、なるべく客の集まっている車を見つけるか、バスの中でアルマトイに行く人を見つけて一緒に行く約束をしておいたほうが良いです。
- ジャルケント発の乗り合いタクシーでは人民元での支払いが可能。（もちろんテンゲを持っているに越したことはない）
- 人民元→テンゲの両替は、乗り合いタクシーの到着地点である採卵バスターミナルでできます。
国境越えのタイムスケジュール
※乗り合いタクシーの状況によってだいぶ時間は変わると思います。
中国・カザフスタン国境を陸路で越える方法（詳細をつらつらと）
中国→カザフスタン国境（ホルゴス国境）をバスで越える方法を詳しく解説していきます！
前日に伊寧からバスでホルゴス（霍尔果斯）へ
まず、伊寧のバスターミナル（伊犂州客運中心）へ行きます。
乗り合いタクシーもここから出発します。
ホルゴスまでは約2.5時間です。
▼伊寧のバスターミナル
ここでホルゴス（霍尔果斯）行きのバスのチケットを買います。23元でした。
▼チケットを買います。
▼新疆の田舎を走る
約2.5時間で国境の街ホルゴスに到着。
▼ホルゴスのバスターミナル（霍尔果斯国际汽车站）
乗り合いタクシーならもっと速いと思います。
自分はホルゴスで1泊する予定だったので、ゆっくりバスで行きました。
▼ホルゴスで泊まったホテル
▼ホテルのロビーに「一帯一路」
ホルゴスのバスターミナルの近くに宿を取りました。
1泊3,000円ぐらいですね。
詳細：Xiantao International Hotel（Trip.com）
設備面では可もなく不可もなくって感じでしたが、夜中にドアがノックされて開けてみると風俗嬢が入ってきたのにはビックリしましたｗ
ホルゴスは中国の一帯一路の要衝。
経済特区が作られているようで、街は建設ラッシュでした。
▼ホルゴスの街は建設ラッシュ
▼こんなに大きなホテルができている
国際バスでホルゴス国境を越えてジャルケントへ
さて翌日、11時にバスターミナルに行き、チケットを買います。料金は70元。
実は、間違ってタクシーで国境の建物まで直接行ってしまい、9時にはバスのチケットを買う予定だったのが11時になってしまいました。
国境へは国際バスを使わないと行けませんのでご注意を・・・
▼バスターミナルの中 
中国の他のバスターミナルと変わらないです。
▼このバスで国境を越えます
思ったよりも待ち時間が長そうだったので、バスターミナルの外に出て食事。
近くにたくさんご飯屋さんがあって助かりました。
中央アジアの豪快なスープが美味しい！
それにしても無茶な盛り方である。
▼羊肉とニンジンのスープ
12:43 ようやく客が集まり、バスターミナルを出発！20分ほどで国境に到着。
以下の地図で指したあたりが国境の建物がある場所です。
▼新しくできた建物です。
以前国境ゲートがあった場所から移動したようです。
他の方のブログを見ると、この国境からカザフスタン入りしている方が多かったです。
▼以前の国境ゲート
中国の国境越えで一番大変なのが「長い昼休み」
13:15 建物の中に入ります。
パスポートコントロールでは1人あたり2分ぐらいかかってました。
出国スタンプを押してもらった後に、荷物チェック、カメラチェック、ボディチェックをされます。
荷物の中は隅々までチェックされて、これは何？これは何？としつこいぐらい質問されます。
その他にも、どこから来た？旅程は？中国語はどこで学んだ？など色々と聞かれます。
まあ、仕事なのはもちろんですが、興味本位な気もします。
※自分が中国語を話せるから余計に色々と聞かれたのだと思いますｗ
あまり不貞腐れずにきちんと答えたほうが良いです。（余計なトラブルを招かないように）
13:48 建物の外へ。
ここで昼休みに入ったようで、2時間近く待つことに・・・
中国の国境越えで一番やっかいなのが、この長い昼休みです。
▼こんなところで国際バスの乗客たちと一緒に待ちます。暇です。
他の乗客もみんな暇そう。
暇すぎてずっと空を見てたけど意外と飽きないですね。
15:45 ついにバスが出発！
▼中国側の国境ゲートを離れる
けど、すぐに停車して公安によるパスポートチェック。
中国人とカザフスタン人、それぞれ列を作るように言われていました。
このとき、中国人9名、カザフスタン人21名、日本人1名（私のみ）でした。
13:55（カザフ時間） カザフスタン側の国境ゲートに到着します。
▼カザフスタン側国境ゲート
中国に比べるとあっさりすぎる検査を経て入国スタンプを押してもらいます。
入国カードにも2箇所スタンプを押してもらいます。2箇所押してもらわないとマズいらしい。
建物の外には売店らしきものがあって、コーラを買ってる人がいました。
私も欲しかったのですが、カザフスタンのお金をまだ持っていなかったので買えなかったです。
14:50 全員の入国が完了し、出発。
ゆるい丘、羊の群れ、草原など・・・
そこそこ退屈な風景を見ながらジャルケントへ向かいます。
▼羊の群れ 
道はガタガタでしたｗ
中国との国力の差を感じますね・・・
ジャルケントに到着！乗り合いタクシーの出発待ち1時間
15:33 バスで1時間ほど走ってジャルケントに到着。
▼ジャルケントのバスターミナル
アルマトイ行きの乗り合いタクシーは、バスターミナルの前で待ち構えているのですぐに見つかります。
ただ、客が4人集まらないと出発しないので、1時間も待つことに・・・
この待ち時間もかなり暇でしたが、逆に贅沢な時間の使い方で良いですよね。
▼ジャルケントの街、特に何もない・・・
1時間立ってようやく4人揃い、アルマトイに向けて出発です！
乗り合いタクシーでジャルケントからアルマトイへ
16:27（カザフ時間） ようやく客が集まりジャルケントを出発！
ガソリンスタンドに寄ってから、アルマトイへ向かいます。
▼この車でアルマトイへ行く
料金は100元。人民元で支払いOKです。
両替は、到着地のアルマトイのサイランバスターミナルで可能です。
車はすぐに幹線道路に入り、ビュンビュン飛ばします。
時速120～130kmは出してました。他の車を余裕で追い越していきます。
左右は草原に囲まれ、カザフスタンだな～という感じ。
天気がよければ、もっといい景色だったでしょうね。
▼ひたすら草原が続く
19:23 3時間ほどでアルマトイ市街地に到着。
ただ、道が混んでおり、サイランバスターミナルへはさらに1時間を要しました。
アルマトイに到着！
20:30 サイランバスターミナルに到着！
乗り合いタクシーの運転手に交渉すれば、ホテルまで送り届けてもらうことも可能です。
今回は、ホテルの場所がサイランから遠かったため、サイランで降りて、バスターミナルの建物の中で両替をしてから、タクシーにのってホテルまで行きました！
今回アルマトイで泊まったホテルはこちら。
タルキスタン ホテル（Booking.com）
シングル1泊朝食付きで1,500円程度と格安ですが、古いけど設備は悪くなかったです。
シャワーは共同でした。
ホテルの目の前にバザールがあって便利でしたね！
28人のパンフィロフ戦士公園も徒歩圏内です。
▼朝食時のロビーの様子
朝食も美味しかったです。
以上、中国→カザフスタン国境をバスで越える方法でした！
まとめ – YouTubeも見てね
今回の国境越えの旅はYouTubeにも詳しい行き方を載せてあります。
ぜひ、視聴・チャンネル登録・高評価をお願いします！
また、今回アルマトイで数日間過ごした後に、鉄道でウズベキスタンのタシケントまで行きました。
そのときの記録も記事にしてあるので、よかったら読んでみてください！
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