2019年シルクロードの旅⑧アクタウ・アルマトイ・ビシュケク・チョルポン=アタ

カザフスタン

この記事は、2019年4月20日~5月25日までの約1ヶ月間、シルクロードを周遊した際の記録(日記)です。

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2019年シルクロードの旅のまとめ

アクタウ→アルマトイ – 2019年5月13日(Day24)

朝6時、タクシーで空港へ向かう。遠くに野生の馬らしき動物が見えた。陽が昇り始めている。30分ほどで空港に到着。道が混んでおらず、スムーズに到着できた。

空港で、難なくチェックインを完了して、カフェでコーヒー900テンゲを頼み、ホテルでもらった朝ごはんを食べる。甘いパン、サラミとチーズとトマトとキュウリの入ったサンドイッチ。ミカン。ヨーグルト。美味しい。カフェの席の隣でコップ一杯のウイスキーのストレートを一気飲みする中年男性。本当に一気だった。やはりこれぞロシア人、なのか?

SCAT航空でアルマトイへ向かう。機内でキャンディが配られた。機内食は美味しいとは言えない。

となりの席の女の子2人組と話す。アゼルバイジャンとジョージアに行ってきたらしい。カザフスタン人にとっては、よく行く観光地のようだ。2人と話して、カザフスタンの料理のことやオススメの場所を教えてもらった。

3時間ほどでアルマトイに到着。飛行機だとこんなに早いのか。1週間以上かけてアルマトイからアクタウまで陸路で旅したのが嘘のようだ。空港を出ると快晴だった。バスに乗って市街地へ向かう。アルマトイⅡ駅へは41番、86番または106番のバスに乗れば良い。

アルマトイⅡ駅の正面にある旅行代理店でバルと再会。まずはバルの家にお邪魔する。駅からそう遠くないアパートに暮らしていた。部屋は2LDK。最近まで両親と一緒に暮らしていたが、職場と学校に近いとの理由で引っ越してきたらしい。元はおばさんが住んでいたのだとか。馬肉やチーズ、ドライフルーツなどをテーブルいっぱいに広げて、もてなしてもらった。馬のミルクはしょっぱい。カザフスタンの家庭では、どれも常備しているらしい。それにしても沢山あるなあ!

バルの息子のアルバートと遊ぶことになった。バルの仕事が終わるまでの子守だ。バルは離婚してシングルマザーになったそうだ。この一人息子がたいそう可愛いようだ。

アルバートと一緒に外で昼食を食べる。ナンのような小麦粉で作られた薄い生地に野菜や肉を巻いたもの。ケチャップを付けて食べる。アルバートはヨーグルトを飲んでいた。バルの家に行ってアイスを食べたり、テレビでアニメを見たり・・・アルバートが退屈そうなので外で遊ぶことに。アパートの前にある公園の遊具で遊んだり、繁華街の方へ行ってみたり。夕方の下校時間のためか、制服を着た小学生らしき子どもたちがたくさんいる。

バルが帰ってきた。今日はシャシリクを食べに行く。3人で歩いてお店へ向かった。6種類ほどのシャシリクを頼む。羊、ソーセージ、心臓、馬肉などなど。カワースなども頼む。どれも美味しいけど、少し脂っこい。

たらふく食べたあとはコクトベへ。ロープウェイに1人2,000テンゲ支払って、山に登る。アルマトイ の市街地がよく見える。高いビルはほとんどない。コクトベは小さな遊園地のようになっていて、ビートルズの像があったり、射撃やジェットコースター、VRの遊具などがある。アルバートはずっと走り回っている。自分に子供ができたらこんな感じなのかな?

バルの部屋に帰ってきてお茶を飲む。ミルクティーだ。シャワーを借りて、床に敷いてもらった布団で寝る。ゆっくり休めた!

アルマトイ→ビシュケク→チョルポン=アタ – 2019年5月14日(Day25)

翌朝9時、バルとお別れしてサイランバスターミナルへ向かう。ゴーゴリストリートに出て59番のバスに乗れば良いと教えてもらった。天気は晴れ。5月だが日本の7月と同じくらい日差しが強い気がする。暑い。

バルの家に泊めてもらえたのは本当に良い経験だった。カザフスタンのごく一般的な家庭を見ることができた。シングルマザーとして逞しく活きるバルの姿が印象的だった。

バス停を見つけるのにちょっと苦労したが、なんとか9時45分にはサイランバスターミナルに到着できた。11時出発のバスのチケットを買った。1,800テンゲ。ターミナル向かいのカスピ銀行で、手元にあったテンゲをソムと米ドルに両替した。バスターミナルの中にある両替所よりも、こっちのカスピ銀行の方がレートは良さそうだ。

バスターミナルの南側には雪に覆われた山々がそびえ立つ。この向こうはキルギスだ。これから向かう国への期待が募る。

ベンツ社製、20人乗りの大型バンに乗ってビシュケクへ向かう。外国人が多い。スペイン人のカップルが乗り込んできた。

11時10分に出発。11時50分、ガソリンスタンドに寄る。左側の座席の方が景色が良かったかもしれない。山が見えるからだ。あいにく右側に座ってしまい、山がよく見えない。バスの窓は開かず、天井窓からのみ風が入ってくるため少し暑い。

12時、左右に草原が広がる。左側には山があり、その向こう側はキルギスのはずだ。

13時になり、30分ほど休憩。

風力発電をしていたり、山と草原が織りなすような地形があり、また、黄色や赤の花がきれいに咲いていて、景色を見ていて飽きなかった。15時前になると山道から平らな道に変わり、国境が近いことを予感させた。

コルダイという国境の町に入る。15時ちょうどにカザフスタン側出国ゲートに到着。バスを降り、アーチ型の国境ゲートの建物まで歩く。15分ほどで出国手続きが完了。あっけないくらい簡単だった。カザフスタン側の建物を出ると小さな橋があり、それを渡ってキルギス側の建物へ。川が国境になっているようだ。キルギス側の入国審査も簡単に終わり、一安心。

バスで市街地まで行こうと思ったが、時間がかかりそうだったので、乗り合いタクシーを捕まえた。近くにいたキルギス人らしきカップルと一緒に乗って1人300ソム。

一緒に乗っていたカップルを自宅前で降ろし、オシュバザールへ向かう。ビシュケク市内は渋滞しており、なかなか進まない。

16時40分にオシュバザール近くのバスターミナルに到着。チケットオフィスにてチョルポン・アタ行きのバスについて尋ねるが、夜まで無いという。ミニバスならあると言うので、バスターミナルの外に出て客引きに聞いてみると350ソムで行ってくれる乗り合いタクシーが見つかった。他の客がまだ見つかっていないため、食事して待つ。バスターミナルの中にある食堂でモモを食べた。

18時、ウイグル人と思しきイスラム系のドライバーの車に、私を含む客3人が乗り込み、出発する。カーナビが日本製だった。やはり渋滞しており、30分走ってもビシュケクから出られない。ガソリンスタンドに寄っていく。

カザフスタンやウズベキスタンと比べると、この運転手はかなり安全運転で安心だ。途中で新たに1人客を乗せる。19時頃、ようやく市街地を抜けたようで、時速80kmまでスピードアップ。右手に見える雪山がきれいだ。さっきまでこの山の向こう側を走っていたのか。

程なくして、さっき乗ってきた3人目の客が降りていった。この乗り合いタクシーは短距離移動にも使われるようだ。

周りの景色は特に変わり映えしない。カザフスタンとの違いも殆どない。山は少し近い。19時20分、トイレ休憩と運転手の礼拝のためモスクに立ち寄る。イスラム教徒が数人、礼拝をしている。それほど大きなモスクではない。適当に暇をつぶす。日が暮れてきた。

10分ほどで再出発。トクマクの街に入って、また1人客を乗せた。その人も20分ほど走ると降りていった。料金は40ソム。周りに建物が無く、だだっ広い土地。この辺りに住んでいるようだが、やはり牧畜で生計を立てているのか?

beelineの広告をよく見かける。中国の一帯一路の広告も目に入ってきた。

20時を少し過ぎた頃、運転手が時間を気にしているなと思ったら、モスクに行く時間のようだった。ケミンという小さな町のモスクの前に停車し、運転手はそそくさと中へ入っていった。モスクから祈りの放送が流れている。日が沈んだ。

車の中にいても暇なので、周りを少し歩いてみる。と言っても周りにはほとんど何も無かったのだが…雑貨屋に入ってみるも、特に気になるものがあるわけでもなく、ただ運転手の帰りを待っていた。

21時になってようやく運転手が戻ってきた。ラマダンだから礼拝に時間がかかったそうだ。Sorry!と言っていたが、まあ仕方ないよね。

あたりは真っ暗になっており、街灯もなく、走っていて怖い。山道を進んでいく。昼間に走っていたらきっと絶景だったんじゃないかと思った。

「BESTFOOD」「FOODZONE」サービスエリアらしき看板が見える。幹線道路を走っているわけだ。

22時頃、山道がだんだん平坦になっていき、バルイクチの街に入った。さらにそこから1時間ほど走ってようやくチョルポン・アタに到着。ビシュケクから6時間ほどかかった。予約していたカリンカという宿はチョルポン・アタの中心部にある。チェックインして部屋に入れてもらった。宿泊客は数名いるようで、声が聞こえる。幹線道路(Sovetskaya St)沿いの小さな雑貨やに行って食べ物を買おうとしたが、食べたいものが無かった。この日は夕食を食べずに寝たのか?覚えていない…

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