この記事は、2019年4月20日~5月25日までの約1ヶ月間、シルクロードを周遊した際の記録(日記)です。
まとめ記事はこちら:
2019年シルクロードの旅のまとめ
オシュ→イルケシュタム – 2019年5月20日(Day31)
今日はサリタシュへ向かう。運が良ければ、車を乗り継いで、中国との国境の街・イルケシュタムまで行けるかもしれない。マルシュルートカは14時にオシュを出ると聞いていた。朝、遅めに起きてゆっくりと支度をし、12時を回った頃にオシュのバスターミナルに着く。宿から近くて助かった!
サリタシュ行きのマルシュルートカを見つける、400ソム。ちょっと高いんじゃないか?と思っていたら、実はこのマルシュルートカは、1,000ソムでイルケシュタムまで行くそうだ!1,000ソムなら全然悪くはない。サリタシュで乗り換える手間を考えたらむしろ安上がりだろう。いや、以前、イルケシュタムからオシュまで2,000ソムで来たことを考えると、かなり安い。(というかあのときはボラれたのか?)
しかも、カシュガルに行くという青年がいて、イルケシュタムには宿があるし、カシュガルまで一緒に行こうと言ってくれた。助かった!彼は名をダミルと言った。キルギス人。年齢は私と同じぐらい。彼とはカシュガルまで一緒に旅することになる。
14時38分、出発。14時と言ってたのになぜ30分以上も遅れるのか?わからないままである。まあ、そんなことで怒っても仕方ないのだが…
オシュの街はずれで大量の穀物を積んでいく。15時03分、再出発。
15時41分、羊や牛の群れを追い越しつつ進む。左右は緑色の低い山。
16時05分、赤い土の山を下る。前方には岩山と雪山。
16時15分、岩山の谷沿いを走る。
野菜を右手に持ってヒッチハイクをしている人を見かける。おそらくこの辺りの住人だろう。谷あいの街を進んでいく。
16時23分、グルチャの街に入る。しばし停止。大人3人と子供2人が乗り込んできた。大きな買い物袋を抱えている。街で買い物をして、これから家に帰るのだろう。
16時31分、再出発。
16時36分、谷を、川に沿って走る。グルチャ川というそうだ。所々に家がある。
16時51分、周りの山がどんどん険しくなってくる。雪山もある。羊の大群を追い越す。
17時09分、コルドゥクの街に入る。女性が2人乗り込んでくる。マルシュルートカは満席。
オシュと比べると外の気温がかなり下がったように思う。
17時27分、さらに山に登る。雪山が増えている。
17時31分、Uch Tyubeのあたりで3人の親子が乗り込んできた。もういっぱい。。床に椅子を出して座っている人、床に置かれた穀物の袋の上に座っている人、など。みんなサリタシュに行くのだろうか?
17時55分、上り坂。25人近く乗っているので、流石に重い。。ゆっくり進んでいく。
18時04分、ようやく下り坂。道の脇に雪が積もっている。窓に触れるとヒンヤリ気持ちいい。外はかなり寒そうだ。
18時22分、山を下るとサリタシュに到着した。標識を見ると、イルケシュタムまで72km。
以前、サリタシュ来た時は吹雪いていたので、かなり印象が違う。サリタシュでは誰も降りず。
18時34分、出発。イルケシュタムに向かう。右手に見える雪山の向こうはタジキスタンのようだ。
19時00分、ずっと同じ景色が続く。雪に覆われた山が美しい。
19時11分、左右は土色の山になり、山を下っているようだ。以前に通った時は雪が降ってた。こんなにも雄大だったとは。
19時24分、検問。以前もここで止まった。
パスポートの提示を求められる。キルギス人3人のパスポートをチェックされる。軍人は3人。TOKYOと書かれた看板はなんだったんだ?(TOKTOだった。キルギス語で停止という意味。)
19時34分、くねくねと山を下っていく。
対向車はトラックが多い。荷台に重機らしきものを積んでいる。中国からの輸入だろう。
19時40分、街?プレハブ小屋がいくつも並んでいる。ここがイルケシュタムだったか?後で調べるとヌラという村だった。
隣にいた女の子が降りていった。ここが家なのか。ほかの乗客も一人また一人と降りていった。大量の荷物を下ろす。食糧だろう。
もしかすると、これはここに住む人たちの何週間分かの食糧なのかもしれない。
プレハブのような全く同じ家が並ぶ。ここに住む人たちは、何か理由があってここに住んでいるんだろうか?
20時03分、幸いまだ明るい。橋を渡る。モスクがある。目的地まではまだ数キロほどあるらしい。
20時12分、ヌラの村で、食糧やら日用品やら、どんどん下ろしていく。やはりこれは、ここに住む人たちの何日か分の消費財なのだ。どんな生活をしているのか。きっと大変だろうと思う。
本当に1軒ずつ荷物と人を下ろしていく。
20時18分、集落を過ぎた後、さらに国境近くに向かう。トラックの長蛇の列が見える。
明日の入国待ちのトラックだ。
20時23分、国境ゲートのほぼ手前で停車。
20時43分、飯屋に入る。チャイが温かい。。かなり冷え込んでいる。コートが必要なくらいだ。
じゃがいも、たまご、骨つき羊肉、肉団子が入ったスープを頼む。少しスパイスが効いている。トマトベースで、やさしい味。ナンを浸してたべる。あったまるな〜 180ソム。
運転手とダミル氏の3人で食べた。
宿に着く。コンテナの中に寝具を置いた、ただそれだけの簡素なもの。埃っぽい部屋。シャワーも無い。300ソム。ダミル氏と相部屋。
イルケシュタム→カシュガル – 2019年5月21日(Day32)
08時00分、国境ゲートがオープン。中国時間では9時だ。
08時40分、乗り合いタクシーに乗り国境ゲートへ。ダミル氏と中国人2人。2人とも漢民族ではないようだ。
08時44分、スタンプゲット。
08時57分、4人全員の入国が完了。しかし中国人2人はさらに何か手続きをしているようで、時間がかかっている。お金を払った?らしい。
09時02分、出発。程なくして国境手前に差し掛かる。長距離トラックが列をなす横を通り抜ける。
09時08分、国境ギリギリのところでタクシーは止まり200ソムを支払う。歩いて国境を越える。
09時16分、国境に到着。開いていない?軍人が来てゲートを開けた!中国人2人と一緒に入る。丘を登る。高地のためすぐに息があがる、
09時22分、中国在我心中の丘の前に到着。パスポートチェック。
09時27分、50mほど歩いたところで警察のパスポートチェックをうける。漢民族の警官に以前中国に来たことあるか?と聞かれる。そこで知ったのだが、ダミル氏はウルムチの師範大学で中国語を学んだらしい。
キルギスへ向かうトラックが列をなしている。中国に入った途端に道が舗装されている。
キルギス人2人が加わり6人でパスポートを待つ。さらに中国人1人が加わり、7人で車に乗る。
09時45分、車に乗りイミグレに向かう。標識にはウチャまで140km、カシュガルまで230kmと書かれてある。
09時49分、イミグレの建物に到着。中華人民共和国イルケシュタム口岸
待合室に入る。他にも待っている人が数人。欧米人もいる。ツアー客のようだ。ハンブルグー上海(シルクロード)と書かれたパーカーを着ている。13,000kmあるらしい。
1年前に会った警察官がいた。
ここの待合室でパスポートと携帯のチェックをされているようだ。
パスポートと携帯チェック。やたら時間がかかる。近くにいたキルギス人を呼んで、この写真は何?と聞いているようだ。
10時28分、パスポートと顔を機器でチェックされるもなかなか通らないのでPCを再起動。
荷物検査。全部出す。再度携帯も見られるが…これ、興味本位でやってるだけだろ?
10時48分、建物の外に出る。7人乗りのタクシーでウチャまで行く。1人100元。
以前来た時には無かった建物が出来ている。立派な建物だ。
11時00分、ダミル氏と共にまた建物に戻される。なぜ?ダミルは新疆師範大学の学生証があるとかで先に出ていった。
11時22分、再び建物の外へ出る。ドライバーを待つ。
11時27分、ウチャに向けて出発!
11時31分、習近平新疆なんならの看板。茶色い岩山を抜けていく。岩山の奥に雪山も見える。
11時38分、ウチャまで126km
プロパガンダ的な看板は数キロおきに配置されている。電信柱が、キルギスのそれよりもしっかりしている。ガードレールもある。
11時45分、吉根の街に入る。全て赤い屋根。ベージュの壁。ウイグル人が住んでいるようだ。軍人や警官を多く見かける。
11時55分、小さな村を通り過ぎる。ここの屋根も赤い。同じような建物が並んでいる。
11時57分、ウチャまで105km。
12時28分、ウチャまで66km。
12時35分、海抜2,935m。
12時40分、3分ほど休憩。岩山を歩く羊が5匹ほど見えた。
13時06分、料金所を通過。女性だった。続いて検問。パスポートと荷物を機械でチェックされる。
13時19分、出発。景色に少し緑が増えてきた。右に赤い屋根の家々が見える。さらに前方には街が見える。ウルグチャットが近い。
13時36分、ウチャの検問に到着した。
おそらく、昼休み。2時間ほど待たねばならないだろう。乗り合いタクシーの料金の100元を支払う。
14時38分、検問のドアが開いた!警官が簡単にパスポートチェックし、建物へ向かう。
中に入ると椅子に座って待つように言われる。
しばらくすると2人の警官が来て、色々と聞かれる。どの都市に行くつもりか、いつ帰るのか、中国に来たのは何回目か、なんで一人なのか、中国語はどこで学んだのか、など、半分は興味本位かと思われる。
写真を調べられる。1枚ずつ丁寧に見ている、しかも過去分まで。かなり時間がかかる。
15時45分、スタンプゲット。荷物検査完了。建物の外へ出る。砂か雲か、山がほとんど見えない。
16時00分、歩いて敷地を出る。出口にある公安の詰所でパスポート登録。荷物検査はされなかった。キルギス人の運転手らしき人が7,8人ほど公安での登録に来ている。
16時15分、カシュガル行きの車を探す。とりあえずウチャのバスターミナルまで行くことに。タクシーでバスターミナルに到着。カシュガルまでのバスのチケット33元を購入!
16時48分、カシュガルに向けて出発!ウチャの街、新しそうな建物が目立つ。
17時00分、高速に乗る。相変わらずプロパガンダがすごい。そして雲のような霧が山を覆っていて、景色がよくない。
17時02分、スキー場を通り過ぎる。
17時03分、トルガルト30km、カシュガル82kmの標識。
17時05分、ここで公安検査。
17時50分、やっと検査が終わった。。パスポートを登録するのにやたらと時間がかかったり、写真をいちいち確認されたり。今日撮った写真はないと言ったら何度言えばわかるんだ?なんで過去の写真まで遡るのか?何をいちいちトランシーバーで連絡してるんだ?
かなり腹が立ったが、まあ、これも国境越えの醍醐味だから仕方がない。とは言え、タクシーを待たせるのは申し訳ないな。。外はずっと霧が出ている。
17時57分、カシュガルまで72km。トルガルトまで18km。
18時09分、トルガルト国境まで1kmのところまで来た。ここで曲がればトルガルトに行けるのか…
18時29分、右手に工場が見える。
18時43分、カシュガル北料金所その先にはカシュガル公安。また検査か…
19時09分、スムーズに検査完了。とは言え20分近くかかっているが。携帯チェックが無くて良かった。
19時14分、ようやく市内に到着!カシュガル老城まで7.2km
21時30分、タクシーにバスターミナルの近くで降ろされた。なぜか追加で27元要るとか言われたので無視して降りた。ダミルとはここでお別れ。FBを交換した。
21時42分、タクシーを捕まえて解放北路のホテルを目指す。
今日泊まるのはカシュガルの高級ホテル「Sultan Hotel」。飛び込みだったが、部屋はあるとのこと。広めのツインルーム。シャワーを浴びて、長い移動の疲れを癒やす。夜はホテルの近くで、適当に夕食をとった。
続きを読む:
コメント