2019年シルクロードの旅②ウルムチ・伊寧

2019年シルクロードの旅

この記事は、2019年4月20日~5月25日までの約1ヶ月間、シルクロードを周遊した際の記録(日記)です。

まとめ記事はこちら:
2019年シルクロードの旅のまとめ

深圳→ウルムチ – 2019年4月24日(Day5)

深圳。朝、7時半起床。
気温は体感で25度。道行く人は半袖で、天気は快晴。
ホテルの近くに工場らしき建物があり、そこへと出勤していく作業服の人たちとすれ違いつつ、後瑞站前へ向かう。
朝ごはんを買う人や出勤する人が行き交う、深圳の日常だ。人通りが多い。
日常の中に旅人として入っていくことは、なんだか時空を越えた気分にさえなる。

深圳の朝 – 工場に出勤する人たち

ATMで2,500元をおろす。空港への行き方がわからなくなり、駅前で地図を探すも見つからない。なぜだ?駅前に案内板のひとつぐらいあっていいものだが、中国にはないのだろうか・・・
てっきり徒歩で空港まで行けるものだと思っていたが、そこそこ遠いようだ。

駅前にいた警察に聞くと、怒鳴りながら案内を見ろよと言われた。(理解していないがおそらくそうだ。)
怒鳴られる理由が全くわからない。深圳に対する距離感を感じた。

バス停に、スーツケースを転がしている人が列をなしていたので、自分もそれに倣った。
バスは2元、10分ほどで空港に着いた。こりゃ徒歩じゃ無理だったな・・・
空港から徒歩圏にホテルを予約したはずだったのに、まったくの計画ミスというか、下調べが足りなかった。旅行慣れしているせいか、適当に予約してもなんとかなると思っている節がある。まあ、何とかなっているんだが。

空港のスタバでアイスコーヒーを飲む。
ストローはなく、直接カップから飲めるように、飲み口に丸い穴が空いている。
当時はまだ日本では一般的ではなかったが、近頃ではスタバやコンビニでも見かけるようになった。

機内でもらったコーヒーはミルク入りで甘い。
いよいよブラックコーヒーが飲めない文化圏に来たのだ・・・

14時頃、成都付近の高くて険しい山を超えると、砂っぽくて低い山、丘が広がる。
そこからモンゴルの国境付近を飛び、ハミが近くなると岩山と砂山が増えてきたように感じる。
いよいよ新疆ウイグル自治区に入ってきた。

17時半、ウルムチに到着。天気は快晴。少し暑いくらいだ。

空港バスで街の中心まで行き、さらに市バスでホテルの近くまで行く。
市バスの向かいの席にZARAの紙袋を持ったウイグル人らしき女性が座っている。キレイでハイカラだ。こういう光景を見るたびに、ウイグル人の女性の華やかさに関心する。

ウルムチの市バスに乗る

ホテルは前回と同じ锦江之星にした。
やはり勝手を知っているホテルのほうが安心だ。以前泊まったときは窓なしのジメジメした部屋だったが、今回は窓付きだ。ダブルルームなので部屋は広く、陽の光がよく入って気持ちいい。快適さは申し分ない。

ウルムチの街を歩く。

まずはSIMカードを買おうと思い、散歩がてらに大通りにある携帯ショップらしき店に入ってみるも、外国人には売れないとのことだった。何件か聞いて回ると、中国移動に行けばよいと教えてもらった。青い看板が目印だ。
しかし、中国移動で聞いてみても、やはり外国人にはSIMカードを売れないそうだ。 上海の空港では買えたのだが、やはり新疆は勝手が違う。

SIMカードがないことは、それほど打撃ではない。気持ちを切り替えて、ウルムチの街を歩く。

街は夕方の賑わいを見せており、下校中の学生に混じってタンドリーチキンのような鶏肉を売っている店に並んでみた。辛くて美味しい。もちろんこれだけでは足りないので、薄いクレープのような生地にエビやら野菜やらをロールしたものを売っている店に並んだ。人気店のようで、少し待った。

自分と同じぐらいの年頃の綺麗な女性が、2人並んでいた。

一人でその新疆ロールを食べ、適当に散歩して、その日は早めに就寝。明日、伊寧に向かう。

ウルムチ→伊寧 – 2019年4月25日(Day6)

午前8時半、锦江之星を出る。タクシーに乗ってウルムチ南駅へ。タクシーには前の席と後ろの席の間に鉄格子がはめられており、物々しさを感じた。

ウルムチのタクシー – 鉄格子が物々しい

ウルムチ南駅に到着、一度来たことがある駅なので勝手はわかる。
すぐに、チケットの発券窓口に向かうが、長蛇の列ができており、かなり待たされることになった。
結局、出発時刻がギリギリまで迫っていたので、前の人にお願いして先に手続きをさせてもらった。慣れているせいか、時間管理が杜撰になってきているようだ・・・

間に合うかどうかヒヤヒヤしたが、問題なく列車に乗り込むことができた。
この列車はカシュガル発、伊寧行きのようだ。出発は9時29分。
列車にはウイグル人らしき人たちが多く乗車している。顔つきからして、ウイグル人だけでなくカザフ系の人も多そうだ。

ウルムチから伊寧へ向かう列車の中

列車の中の様子はなかなか面白くて、ずっとスマホで動画(tiktok)を見ている人や、音楽を聞いている人、カップ麺を食べている人、電話している人、車内販売のネックレス(なぜ?)を買っている人など様々だ。

僕は、朝食を取っていなかったので、駅の中で買ったポテチを食べることにした。もっとまともな朝食を取りたいのだが、駅内で売っているハズレなさそうな食べ物はポテチぐらいしかないのだ・・・

座席の向かいにはウイグル人(カザフ人かもしれない)の母子が座っていた。年は3歳ぐらい。男の子だろうか?最後までどちらかわからなかった。

何駅かあとに、そのウイグル人親子の隣に漢民族の母子が座った。こちらは、5歳ぐらいの女の子とその弟らしき1歳ぐらいの赤ちゃんを連れていた。2組とも父親が一緒じゃないのが気になる。ただの偶然だとは思うが。

面倒見の良さそうな漢民族の女の子は、弟だけでなく、ウイグル人の男の子とも楽しそうに遊んでいた。こうやって民族を越えて、無邪気に遊んでいる姿は微笑ましい。僕の存在が気になるらしく、時折笑顔を向けてくれた。

昼飯時になると、向かいの親子がカップ麺(紅燒牛肉麵)を作って食べ始めた。中国の列車は車内に給湯器があるので、お湯でカップ麺を作ることができる。そのため、車内でカップ麺をすする人が非常に多い。

ウイグル人の母親と漢民族の女の子が同じ味のカップ麺を食べる様子が何故か面白かった。カップの内側に付属されている小さなフォークで食べているのが、なんとも微笑ましい。(あのフォークすごく食べづらいんだけどな)

列車の外の風景は、時々街を通るが、ほとんどが草原だった。山も少しあった。なんてことのない風景だが、よくもまあ、飽きずに見ていられる。

列車が伊寧に到着したのは17時ごろだった。曇り空。初めての街に来たというのにどんよりとした空気が漂っていて、ちょっと不安な気持ちになった。

タクシーに乗って宿に向かう。伊寧の中心地から少し離れたところに六角形の区画がある。なぜ六角形なのか不思議だが、ここに青骊客栈というゲストハウスがあるのをCtripで見つけたのだ。
行ってみると、青い門があり、それをくぐると中庭に出た。宿のオーナーは不在らしく、客らしき女の子が対応してくれた。パスポートのコピーは取らないらしい。(いいのか?)

宿泊費は50元と格安で、しかも宿泊客は3,4人らしかった。誰もいない6人ドミトリーの1ベッドを充てがってもらえた。

中庭にある共用スペースで他の宿泊客と話した。さっき対応してくれた女の子と1人の男性。いずれも20代ぐらいで中国人だ。女の子がヨーグルトらしき飲み物を買ってきて、僕に飲むように勧めてくれた。甘酸っぱくて美味しい。

昼食を抜いていたので、このあたりのおすすめを聞くと卡德纳斯抓饭烤肉王(カドナス)という店を教えてもらった。地図を頼りに行ってみると宿から歩いて5分ほどのところにあり、客は僕だけだった。抓饭と羊の串焼きを食べた。抓饭にはヨーグルトも付いている。合わせてたったの20元でかなり満足した。

宿に戻るとオーナーが帰ってきていた。30代だろうか?彫りの深い整った顔立ちの男性。顔立ちからしてウイグル人だろうか?たった今カシュガルから戻ったらしい。パスポートのコピーは?と聞くと要らないという。そんな杜撰な管理で大丈夫だろうかと心配になったが、悪い人ではなさそうだった。

女の子が淹れてくれたお茶を飲みながら談笑した。
ナラティやバインブルグのことを聞いた。このあたりは日本語の情報はかなり少ないので助かる。アルタイの花畑の写真を見せてもらい、いつか行ってみたいなと思った。

この日は疲れていたので、早めに休むことにした。

伊寧 – 2019年4月26日(Day7)

1人で泊まっているとはいえ、安宿のドミトリーに泊まるのはけっこうキツい。特に水回りが清潔でないのが気になる。20代前半の頃は何とも思わなかったが、アラサーにもなると細かいことが気になりだす。

別にお金がないわけではないので、宿を変えることにした。
朝起きると宿には誰もいなかったので、残念だが挨拶もせずに出ていくことにした。

午前11時に青骊客栈を出て、新しい宿を探すために解放西路に出た。かなり大きな通りで、ビルが立ち並ぶ。こうやって伊寧の街を見ると、かなり近代的な都市のようだ。街を歩く人も意外と垢抜けた雰囲気がある。

如家というチェーンのホテルを2件あたってみたが、どちらも外国人は泊まれないとのことだった。以前、北京の如家に行った際は全く問題なかったのだが、新疆だとそう簡単にはいかないらしい。
こんなにも宿を探すのが大変だったとは・・・

結局、2件目の如家の受付の人に紹介された「瑞陽皇冠酒店」というホテルに行ってみた。外観からしていかにも高級ホテルだ。おそらく伊寧で一番のホテルかもしれない。

フロントは格調高いというよりは、金をかけた作りと表現したほうがしっくりくる。受付で料金を聞いてみたら、1泊188元と意外にも高くなかった。

「窓はありますか?」と聞くと、「房間沒問題」と。あなたのような貧乏旅行者が気にするようなことではない、部屋は全く問題ないから安心しろ、そう言わんばかりの口調だった。

そういうことなら、まあ値段にあっていなければ1泊だけにすれば良いと思い、現金で決済した。

さて、部屋に入ってみるとすごく綺麗だ!
188元にしては安いと思った。ツインルームでデスク、ソファーも付いている。水も2本ある。水回りも言うまでもなく清潔だ。これは得だと思った。窓はあるかなど、本当に無用な質問だった。安宿の3倍以上する値段だが、やはり金を払うことは大事だと思った。

荷物を置いて外に出る。宿が決まり、大きな荷持を持って歩かなくて済んだので、気分が良い。

大きな通りを歩くと、青いジャージを着た小学生と思しき子供たちとすれ違った。人民公園まで歩いて行ってみた。公園に入る際に警官に止められて、パスポートチェックをされる。
站長(と書かれた腕章をしている警官)がさらにその上の階級の警官を呼んで、軽く質問される。
「どこから来た?どこへ行く?泊まっているのはどこだ?」など定型文のような質問をされる。さらに泊まっているホテルにも電話で確認を入れられる。この時、青骊客栈のような適当な宿に泊まらなくてよかったなと思った・・・

カシュガルではこんなに厳格にチェックをされることはなかったと思う。伊寧はなぜこんなにも外国人を警戒しているのだろうか?

緑あふれる人民公園。
気持ちの良い緑の中を歩いていく。人はまばら。進んでいくと広場があり、そこにはダンスをしている人たちがいた。 踊っているのは中年以上の男女。ウイグル風の曲もあれば、中華風の曲もあり、ここでは民族を越えてみんな楽しく踊っているようだ。

麻雀をしている老人たちもいた。

人民公園から少し歩くと、ウイグル民居一条街というウイグル人の伝統的な民家が並ぶ通りがある。ウイグル族の他に、カザフ族、漢族、ウズベク族、シボ族、タタール族が居住しているらしい。
ウイグルの暮らしを見て回れると地球の歩き方に書いていたが、ほとんどひと気がなかった。時々、青いジャージを着た小学生とすれ違うくらいだ。

しかし、静かな通りも良いもので、伝統的な民家の門構えを見て歩くのも悪くない。
カシュガルのそれとも似ているが、色の使い方が明らかに異なる。カシュガルの民家は、気候のせいか乾いた土のような色をしていたが、伊寧はもっと色彩豊かな印象が強い。
鮮やかな色で塗装された門を見ると、つい写真を撮ってしまう。

地球の歩き方には「民居訪問旅遊景点」の看板が出ている家を訪ねると中を見せてくれると書いており、実際に一軒だけ見つけたのだが、ノックをしても誰も返事をしなかった。

ウイグル民居一条街で写真を撮っていたら、図らずもパトカーを写してしまった。

3人組の休憩中と思しき私服警官に止められた。3人とも若い漢族で、パスポートを調べると言って站長を呼んできた。肩から小銃を下げた站長に私のパスポートと携帯は取り上げられ、站長はパトカーに乗ってどこかへ行ってしまった。

店のなかで待っていろと言われ、ちょうど通りかかっていた食堂らしき店に入り、そこで待つことになった。パトカーの写真を携帯で撮っただけでパスポートを取り上げられるのか、と驚きつつも、どこか冷静な自分がいた。

まあ、何とかなるだろう。

カザフ系の若者が営む、6畳ほどの広さの薄暗い店の中で警官とともに待っていると、カザフ系の老人がやって来て私に話しかけてくれた。彼は中央アジアやロシアで商売をしていたそうだ。日本語を教えたり、雑談をしたりして、パスポートが返ってくるのを待った。陽気な老人で、場を和ませてくれる。

30分ほどして、やっとパトカーが戻ってきた。なぜこんなに時間がかかるのか不思議だ・・・

制服を着た小太りの若い警官を中心に4人の警官が私の席を囲む。小太りの警官は英語がで私に質問をしてきた。
いや、これは尋問というべきなのだろう・・・ 「中国にはいつ来たのか、どこを訪問してこれからどこへ行くのか?」
「中国では法律でパトカーや警察の建物を撮影するのは禁止されている」などと説教を受けたが、その口調に厳しさはなく、どこかゆるい雰囲気だった。彼の英語が達者ではないためだろうか?この場に5人も警官がいて、私を取り囲んでいる割には、彼らの気だるそうな顔つきから、気の抜けた空気が流れていた。

「次はどこへ行んだ?」と小太りの警官に聞かれ、「喀賛其民俗旅游区に行くつもりだ」と答えると「じゃあ送って行くよ」と言われ、この警官は何を言っているんだ?と一瞬わけが分からなかったが、せっかくなので送ってもらうことにした。

尋問が長引いたことに対する詫びなのか、それともただの好意なのか・・・
真意はわからないものの、悪意がないことは感じ取れた。

車(パトカーではない警察車両)に乗って、喀賛其民俗旅游区に向かう。運転しているのは小太りの彼よりも年長の警官のようだが、階級はどちらが上なのだろうか?英語が話せる小太り氏は、キャリア組なのだろうか?

小太りの警官はこれから昼休憩らしく、一緒に来て案内してくれると言った。
警官ってこんなにゆるいのか?と思ったが、やはり私という外国人に興味があるのだろうか。公安局の前で車を止め、制服から私服に着替えてから、目的地へ向かった。
もちろん、警察車両を旅游区のそばに停めておくわけにはいかないので、年長と思われる警官が運転し、旅游区に着くと、我々を降ろして、彼は公安局の方へ戻っていった。

喀賛其民俗旅游区は、2007年に政府が整備した少数民族居住区である。約27,000人が住むと言われている。築100年のウイグル族の古民家やウズベク族の豪邸があるようだ。

旅游区の入ってすぐのところにアイスクリーム屋があり、そこに入ることにした。
「伊孜海邇奶油冰淇淋」という店だ。少数民族(ウイグル人?)の夫妻が営む店で、濃いミルクとピーナッツ味(たぶん?)のアイスが美味しい。おごって貰った。この店はかなり人気店らしかった。

旅游区を歩く。石畳にパステルカラーの民家、門の装飾が美しい。天気は曇りで、人通りは少ない。車の音も少なく、落ち着いた雰囲気だ。

歩きながら、小太りの警官と話した。名前は米尔根。彼は24歳で、警察官になって2年目。伊寧で生まれ育った漢族だが、ウイグル語も少し話せるそうだ。警察官の仕事は忙しく、休みは週に1日だけ。米氏の彼女はAKBが好きだそうだ。

食事をとることにした。
旅游区の中にあるケバブの店だ。羊と鳥の肉を10本程度頼んで2人で食べた。香辛料が効いていて美味しい。カワースというこの辺りの特産の飲み物を飲む。この店の自家製だそうだ。
ビール瓶に入っているが、アルコールは入っていない。見た目通りビールのような味で微炭酸、ほのかに蜂蜜の味がする。冷えてはいないが、冷えていないほうが美味しいかもしれない。

たらふく串焼きをたべ、果物や植物の種らしきものが入った茶を飲む。これがさっぱりとしていて、羊とスパイスの癖のある味を流してくれる。

米氏はかなりウイグルの文化に溶け込んでいるようだった。
ウイグル人らしき店主とも仲良さそうに話すし、食事も毎日ナンを食べているそうだ。
新疆生まれだと当たり前なのかもしれないが、ウイグル文化に溶け込む漢族というのを、初めて目の当たりにした気がした。

結局、お代はすべて米氏が払ってくれた。
払ってくれるのだろうとは思っていたが、やはり嬉しかった。

旅游区の入り口まで戻り、米氏と別れた。連絡先を交換し、なにかあればいつでも連絡してくれと言ってくれた。さらに、彼のお勧めの店を教えてくれた。今泊まっているホテルの近くにあるらしい。

暗くなる前にイリ河大橋に行った。大きな河だった。自分の他にも橋を歩く人が多くいる。散歩コースなのだろうか?河のそばに建つマンション群が印象的だった。

ホテルに帰るとクリーニングに出していた服が仕上がっていた。値段を聞くとなんと191元!「ガンジン」と言われたのをただの乾燥込だと思っていたのだが、外の業者に依頼していたようだ・・・ちゃんと確認しなかった自分が悪い。それにしても191元は痛い出費だ・・・

夕飯を食べに、米氏が教えてくれた「艾尼納仁快餐館」という店に来てみた。米氏は昼休みによく来ると言っていたので、それほど値ははらないだろう。

納仁とは馬肉の燻製のこと。カザフ料理らしい。ホテルの近くと聞いていたが、なんと隣にあった。

全部で10席ぐらいだろうか?それほど広くはない店内だ。すでに4人組の中年男性が宴会をしているようで、馬肉をつまみに酒を飲んでいた。

この店の名物は燻馬肉納仁の麺で、1杯20元。
油で白濁しかかったスープに太麺が入り、その上に馬肉の燻製とにんにくがトッピングしてある。
二郎系に似たその料理は、麺にコシがあり、ニンニクの刺激もあり、馬肉の旨味と独特の臭みが合わさった、何とも言えない美味い料理だった。テーブルに生のニンニクが置いてあるので、勝手にトッピングとして追加しても良いようだ。 ストーブで沸かしている茶も良い。温かくてさっぱりとしている。

これはリピート間違いないと思った。また来よう。

ホテルの隣にある便利店でペットボトルのカワースを買ってホテルで飲んだ。
やはり自家製のものとは味が異なる。うん、自家製のほうが美味しいな。

伊寧はウルムチやカシュガルよりも警察が多い気がする。そして、取締りが厳しい。ウイグル人の上官もいた。辺境を取り締まるのは大変なんだと思う。

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